「筋肉が伸びていなければストレッチは意味がありません。ちょっと痛みを感じる程度の方が効果があるといえます。伸ばす力を加減しすぎると効果は出ません。

ただ、勢いをつけての伸ばし過ぎのけがには十分気を付けてもらえればと思います」。

「痛み」の塩梅を調整するのは難しいかもしれない。しかし、自分の「痛みの閾値」を把握しておけば、効果的なストレッチが期待できるはずだ。

疑問4:時間が長ければ長いほどいい?

ストレッチをしていると「気持ちいいしまだまだいける」と、気づけばずっとやっていたということもあるはず。

そんな時に痛さを感じることと同じで、「長く時間をかけてもいいものなの?」と思ってしまう人もいるだろう。

一度にしてもこまめにしても効果は同じ
一度にしてもこまめにしても効果は同じ

これは杞憂で「効果は、ストレッチの時間に比例します」と中村さんは言う。また1回に行う時間は短くてもよく、数回に分けて行うのもOK。費やした時間が同じであれば、連続でもこまめに行っていても効果は変わらない。

「例えば、前屈を60秒間することと、30秒間を2回することは一緒です。時間をかけたい場合は、筋肉をじんわりゆっくり伸ばす静的ストレッチをすることをお勧めします」。

疑問5:ダイエットにいいの?

最後に、ダイエットのためにストレッチを取り入れているという人もいるかもしれない。「痩せやすい体へ導く」という話も聞くが、本当なのだろうか。