ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート女子で日本の坂本花織、中井亜美、千葉百音を上回り、SP3位から逆転して金メダルを獲得したアメリカのアリサ・リウ選手(20)。
その滑りはもちろんのこと、黒と金のストライプ状に染め上げた奇抜な髪形や、前歯にあしらったアクセサリー、黄金の衣装、天真爛漫・自由奔放を絵に描いたような表情も話題となり、「こんな選手がいたのか!」と驚いた人も多いかもしれない。
アリサ・リウ選手は2005年8月生まれ。アメリカメディアによると、その出自も独特だ。
父親は中国・四川省の田舎の村で生まれ、1989年に中国人民解放軍が民主化運動を弾圧した天安門事件に関わった。弾圧を恐れてアメリカに亡命すると、苦学して弁護士となり、成功を収めたという。
父親が40歳の時、独身だが子どもが欲しいと考え、匿名の卵子提供者から卵子をもらい受け、代理母の力を借りて2005年に生まれたのが、アリサ・リウだった。
アリサには他に4人の「きょうだい」がいるが、全員卵子提供の末生まれたという。
父はアリサにスケートの才能があると見抜くと、英才教育を施した。
2019年には弱冠13歳で全米選手権優勝という快挙を成し遂げ「天才少女」と呼ばれた。4回転やトリプルアクセルなど難易度の高いジャンプを次々に習得し、2020年も全米チャンピオンになると、2022年に16歳で北京オリンピックに出場して6位に入賞した。
続く世界選手権では銅メダルに輝いたが、突如引退を表明した。このとき、アリサ・リウはまだ16歳だった。
引退後は、エベレスト登山に向かった他、アメリカの名門大学UCLAに進学して心理学を学び始めるなど、スケートから離れた生活を送った。
しかし、約1年のブランクを経て、2024年3月に復帰をSNSで表明し、リンクに戻った。
突然の引退からの復帰…今シーズンは世界選手権で初優勝し、グランプリファイナルも初制覇。復帰から2年もかからず、一気にオリンピックの頂点に駆け上がった。
