「『足の速さ=回転数×歩幅』です。

足の回転数は子供の時から大人になるまで、実はほとんど変わりません。中高生の1秒当たりの回転数が3.8~4.0回なのに対して、男子100メートル走の世界記録保持者であるウサイン・ボルト氏ですら、これまでの最高の数値は4.8回と言われています。

つまり、速く走るためのコツは『歩幅』にあると言えます」

(画像はイメージ)
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こう指摘するのは、運動機能評論家としても知られるアスリートゴリラ鍼灸接骨院の高林孝光院長だ。

陸上競技には、歩幅を小さくとって足の回転数を増やす『ピッチ走法』と、1歩を大きくとる『ストライド走法』の2種類がある。速く走るためにはもちろん回転数も重要だが、回転数を上げるにはそれなりの時間が必要だ。

「手っ取り早く速くなりたい!」「来週の運動会に間に合わせたい!」という人は、“歩幅”を伸ばすことが速く走るカギとなる。

子供も大人もやれば速くなる「走力アップ体操」と3つのドリルを紹介する。

歩幅を伸ばす「走力アップ体操」

走力アップ体操は、股関節の可動域を広げ、走る上で重要なハムストリングス(太ももの裏側の筋肉群)を刺激するエクササイズだ。

走力アップ体操
走力アップ体操

【走力アップ体操】
(1)壁や柱など安定したものの横に立ち、足を肩幅に開く
(2)片手を壁や柱につけて、背筋を伸ばして右足のかかとを背中につける勢いで大きく後ろに振り、振り子のように太ももを前に振り上げる。出来るだけ速く10回繰り返す
(3)左足も同じように行う

ポイントは、足を後ろに振る時の力をできるだけ大きくすること。かかとをお尻に近付けることを意識して足を振り上げると、前に振る力も自然と大きくなり、走った時、前進するスピードがアップする。

また、股関節をダイナミックに動かすことで、腰椎(背の腰の部分)と大腿骨(太ももの骨)をつなぐ“腸腰筋”も正しく使えるようになる。足が速い人は腸腰筋をしっかり使っていることが研究で明らかになっている。まずは基礎的な「走力アップ体操」を日課にしよう。