テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「秋の交通安全運動」についてお伝えする。
まずは「みやそら通信」に届いた写真をご紹介。秋空に輝く月の写真を、延岡市北浦町の日高利昭さんが送ってくれた。実はこの月の表面に、ある文字が隠されているという。どこに、どんな文字があるのだろうか…?

正解は「X」の文字。「月面エックス」と呼ばれている。写真を拡大していくと、月の明るい部分と暗い部分の境目に、「X」の文字が浮かんでいることがわかる。
倉敷科学センターによると、これを見られる条件は、「上弦の月の1日ほど前」「雲がない」「地平線から月が上がっている」ということで、年に1~2回しか見られないという。
次のチャンスは11月27日午後7時50分ごろだが、見られるかどうかは天気次第だ。

今回は「秋の全国交通安全運動」をテーマにお伝えする。特に9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」となっている。全国交通安全運動は、春と秋の年2回実施されているが、なぜ春と秋なのかをご存知だろうか。
「春」は、小学校に入学したばかりで通学路に不慣れな新1年生を保護する目的がある。それでは「秋」はどんな目的なのか…?正解は「徐々に日没時間が早くなっているから」

警察庁がまとめた時間帯別の交通死亡事故件数(5年間)を見ると、ちょうど夕方の5時から夜の7時にかけてが最多となっている。そして、月別の日没前後の交通死亡事故件数は、特に10月から12月が最多だ。「秋の日はつるべ落とし」と言うが、この時期はどんどん早くなっていて、きのうライトが必要なかったとしてもきょうは必要、ということもあるので注意が必要だ。

日没前後の交通事故対策として、ドライバーの皆さんは、なるべく早めのライトの点灯をお願いしたい。そして、道路上の「ダイヤマーク」に注意してほしい。「ダイヤマーク」は、「この先に横断歩道がある」ということを示している。「ダイヤマーク」を見たら、ちょっとスピードを緩めて走行するようにして欲しい。
そして、歩行者や自転車の皆さんは、自分の姿を車に認識してもらいやすくするために、白や黄色の明るい服、そして反射材を活用するようにして欲しい。
(テレビ宮崎)