テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「沖縄は暑くない?」をテーマにお伝えする。

19日の宮崎県内は、宮崎市田野と五ヶ瀬を除く県内全ての地点で30度以上の真夏日となった。真夏日日数の最多記録も更新中だ。既に更新している宮崎・宮崎空港・延岡・高鍋・日向・延岡市古江の6地点に加えて、3地点が過去最多タイとなった。西都91日、小林80日・高千穂71日となっている。
2100年 未来の天気予報に視聴者から質問が
古山予報士は先日、地球温暖化が続けば、2100年は全国各地で最高気温が40℃を超えるという予測を紹介していた。新潟43.8℃、東京43.3℃、大阪42.7℃、福岡41.9℃、札幌でさえ40.5℃との予想だ。
しかし、沖縄の那覇は38.5℃と、唯一40℃に達していない。これを見た視聴者から「なぜ沖縄だけが30度台なのですか?」という質問が届いた。確かに…意外に感じる。沖縄の方が暑いイメージがあるのだが…

古山予報士は、ことし2025年の沖縄について、実はことし、沖縄だけが「猛暑日」を観測していない、という事実を紹介した。児玉アナは「ドヒャー!」と言いそうになるぐらいの驚きだ。なぜなのだろうか?

古山予報士はその理由を3つ挙げた。
・沖縄は海に囲まれているため「涼しい海風」が入る。
・高い山がないので「フェーン現象」が起こりにくい。
・コンクリートにそこまで覆われていない=「ヒートアイランド現象」が少ない
最高気温40℃以上に命名を検討
ところで気象庁は2025年の暑さを受けて、ある発表をした。現在は最高気温が25℃以上で「夏日」 30℃以上で「真夏日」 35℃以上で「猛暑日」と名前が付けられているが、これに「40℃以上」を加える事を検討しているという。
候補として「酷暑日」が上げられているが、「猛暑」と「酷暑」どちらが暑いのだろう?と、疑問も残る。いずれにしても、それだけ暑くなっていることの表れと言える。「酷暑日」が続く未来にならないよう、温暖化に歯止めをかける対策を続けていきたいものである。
(テレビ宮崎)