シャンプーもレンズ劣化の原因に
「サウナのように1回でメガネがダメになることはないですが、継続した使用は避けたほうがいいでしょう」と坂田さんは注意を呼びかける。

「レンズは55℃を超えた瞬間に一気にダメージを負うわけではなく、やはり高熱全般に弱いです。またメガネの蝶番(ちょうつがい)のネジなどは金属でできているため、水濡れを放置すると腐食の原因にもなります。
そしてお風呂で使うシャンプーやボディーソープは洗浄力が強いため、やはりレンズのコーティングの劣化の要因になります。お風呂で使い続けるとメガネやレンズは着実に劣化していきますし、1年程度で買い替えが必要な状態になる可能性もあるでしょう」
実はコンタクトもお風呂NG
ちなみにコンタクトレンズもお風呂では外すことが推奨されている。一般社団法人日本コンタクトレンズ協会も「水泳、入浴、シャワーを浴びるときはコンタクトレンズをはずす習慣をつけましょう」と呼びかけている。

「水道水には雑菌も多いため、アカントアメーバという微生物が付着して感染症にかかるリスクもあります。また水道水は、人の涙やコンタクトの洗浄液・保存液とは浸透圧が異なります。そのため、水を内部に含む構造のソフトコンタクトをお風呂等で使うと、レンズが変形するリスクもあります」