例えば、日本人で最新のデジタル分野のスキルを身につけようとするなら、間違いなく英語(もしくは中国語)での情報収集、講座受講が必要になります。

そして、グリーン分野、宇宙分野でこれから新しく必要となるスキルは、デジタルテクノロジーを前提としています。

宇宙分野の事業開発の多くは、地球環境の変化への対応という側面を持っているので、グリーン分野関連の知識やスキルはとても役立つことになることでしょう。

デジタルスキルの習得は必須(画像:イメージ)
デジタルスキルの習得は必須(画像:イメージ)

特にすべてに横断的に関わるデジタルスキル習得でつまずくと、その他のスキル習得の大きな障害になる可能性が出てきます。

新しく成長している産業分野の動向を調べることもリスキリングのプロセスとして重要ですので、ぜひ関心のある分野のスキル習得に向けて情報収集を開始していただきたいと思います。

各分野の課題を知ること自体が、リスキリングに取り組む大きな一歩になります。

少子高齢化が進む中で重要となる介護分野

前述した4つの成長分野に加えて、少子高齢化が進むこれからの日本で重要となるのが、介護分野のスキル(ケアスキル)です。

シンガポールで職業訓練を手掛ける政府機関(SkillsFuture Singapore)は2021年、国民が身につけるべきスキルとして、デジタル、グリーン、そしてケアの3分野を推奨することを発表しました。

日本にとってすべてが参考となりますが、特にここではケア分野についてご紹介します。