定年後に向けてのリスキリングは40代から始めることを見据えたい。
しかし、この年齢になると自身の健康や体力面も気になるところだ。
『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手に入れる』(朝日新聞出版)の著者である、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの後藤宗明さんはリスキリングの実践者でもある。
そんな後藤さんは、リスキリングをするにあたって「健康」も大切だと力説する。
それはアルコールやカフェインの体への影響を体感したからでもある。リスキリングをムダにしないために気にしておきたい健康について一部抜粋・再編集して紹介する。
リスキリングは自分への投資
リスキリングはすぐに結果に結びつくとは限らない息の長い作業になります。
そのような事実をふまえ、ここからは、リスキリングを実際に開始し、継続していただくために欠かせない準備や心構えについてご説明していきます。
この記事の画像(5枚)40歳から私自身が経験してきて痛感しているのは、「リスキリングは自分への投資」であるということです。自分の時間と労働力、場合によってはお金を使って、自分自身に投資をするのです。
投資なので、リターンを最大化することが目的です。リスキリングの場合は、成長市場におけるスキルを獲得する、自分のやりたい仕事に就くといったことがリターンとなります。
一方で、投資であるということは、よい結果が出るかどうかがわからないという側面もあると言えます。
放っておくと価値が減る5つのこと
リスキリングに取り組んだ結果、外部環境が急速に変化して、スキルが陳腐化してしまって軌道修正を強いられたり、スキル以外の要素が原因で自分のやりたい仕事に就くことができないといったことも考えられます。
そのような事態を避けるために、意識的に選びたい投資先が「スキルと学び」「健康」「お金」「人間関係」「仕事」の5つです。
なぜなら、これらはすべて、今後放っておくと特に価値が減少していきやすいものだからです。