自分も部下も、そして仕事の相手先も“ごきげん”でいられる環境を作ることは難しい。
宮城県仙台市で建設業を中心とする会社を経営する一方で、YouTubeチャンネルで常に“ごきげん”な人柄を披露して、「あんな上司がいる会社で働きたい」と話題なのが、「ながの社長」こと長野雅樹さん。
長野さんが「自分らしいごきげん」を見つけるまでには、さまざまな苦労があった。
著書『毎日ごきげん無双!―上司も部下もストレスゼロな仕事術―』(扶桑社)には、仕事やお金、人間関係でごきげんでいられる習慣や考え方をまとめている。そこから「相手の時間をどう使わせるか、に目を向ける」について一部抜粋・再編集して紹介する。
まずは自分をさらけ出してみる
「自分をさらけ出す」って、仕事でこそ大切だと思っています。
たとえば「今こう思ってます」「ちょっと余裕ないです」とか、素直に伝える。
そうすると、意外と相手もガードを下げてくれるんですよね。動画でもリアルでも、「あんま変わんないよね」って言われるのが、僕にとっては“ちゃんとできてる証拠”なんです。つまり、隠してないってことだから。

あとは電話。僕、基本的に電話しないタイプなんです。だって相手の時間を奪うじゃないですか。いきなり電話かかってくるって、けっこうなストレスですよ。
だから僕は、まずLINEとかで「今電話いいですか?」って聞きます。それでOKだったらすぐかけるし、相手から折り返してもらうこともある。
もちろん社内のスタッフからの電話は別です。専務とか、すぐ承認を取りたいとか、現場の報告があるとか、そういうのは全然OK。ただ、お客さん相手には話が違う。いきなり電話するって、ちょっと違うんじゃないかなって思っています。
それに「相手の時間をどう使わせるか」って、めちゃくちゃ大事なんですよ。