愛知・名古屋市にある、ネイルサロン「NAIL'S MODA」(ネイルズモダ)。ここでは“3本足の看板猫”がお客さんを出迎える。6歳のオス猫・ポッキーくんだ。

左手(左前足)を失うという試練を乗り越え、元気に活躍するまでの経緯を、店のオーナーで飼い主のsayakaさんに聞いた。

道端で「息をするのもやっと」だった子猫

sayakaさんとポッキーくんとの出会いは、2019年5月。働いているサロンのお客さんから「近くで子猫がカラスに襲われている」と聞いたことがきっかけだった。

心配になって見にいくと、道端に小さな子猫がおびえるようにしてうずくまっている。体に枯れ葉やガムが付いたひどい状態で、息をするのもやっとに見えたそうだ。

保護して間もない頃のポッキーくん。左手が痛々しい
保護して間もない頃のポッキーくん。左手が痛々しい
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急いで動物病院に連れていき、体を洗い流された子猫を見てあることに気づいた。

「左手の先がなく、骨がむき出しだったんです」

保護されて元気に!ただひとつ問題が…

誰かが仕掛けた、わなにかかったとみられ、獣医師からは「衰弱している」という言葉が。

sayakaさんは「もうだめかもしれない…」と思ったが、子猫はウエットフードを与えられると勢いよく食べはじめたのだ。必死に生きようとする姿に、強い生命力を感じたという。

名前の由来はしっぽが細長いことから
名前の由来はしっぽが細長いことから

獣医師からも「これなら大丈夫」とOKが出て、応急処置も完了。sayakaさんは子猫を保護して見守っていこうと決意し、しっぽが細長いことから、ポッキーと名付けた。