夏の甲子園、全国高校野球選手権大会に出場している広島の広陵高校が今大会の2回戦以降への出場を辞退することになった。広陵高校の堀正和校長は10日、兵庫・西宮市で取材に応じ、出場辞退を表明。「各方面の皆さまに多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません」と謝罪した。

堀校長は、「本校硬式野球部をめぐっては、過去に日本高等学校野球連盟に報告をした部員間の暴力による不適切な行為だけではなく、監督やコーチから暴力や暴言を受けたとする複数の情報がSNSなどでとりあげられています。こうした事態を重く受け止め、本大会への出場をしたうえで、速やかに指導体制の抜本的な見直しを図ることにいたします」と説明。

出場辞退の理由として、SNSに事実と異なる投稿がなされたり、関係のない生徒らが誹謗中傷を受けたり、寮に爆破予告があったことなどを挙げ、「生徒、教職員、地域の方々の人命を守ることが最優先だと踏まえ、辞退に踏み切ることを決意いたしました」と述べた。

広陵高校は、複数の野球部員が下級生の部員に対し暴行を加えたとして、日本高野連から厳重注意を受けていた。甲子園では、7日に北北海道の旭川志峯を破り1回戦を突破、三重・津田学園との2回戦を控えていた。

プライムオンライン編集部
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報道スポーツ部
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