人生100年時代と言われ、70歳近くになっても働かなければいけなくなっている。定年して悠々自適な老後、という未来は描きにくいのが現状だ。

一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの後藤宗明さんの著書『中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手に入れる』(朝日新聞出版)は、定年後も働く必要がある人の選択肢を増やすためのアクションの起こし方をまとめている。

本書の目的は「これからも必要とされる働き方を手に入れる」ことで、後藤さんはその解決策が「リスキリング(reskilling)」だと考えている。

では“これから”はどんな分野が注目されているのか。一部抜粋・再編集して紹介する。

選択肢を広げられる4つの分野

リスキリングを広める活動をしていると、「何をやったらいいでしょうか」「どんなスキルを身につけたらよいでしょうか」という質問をたくさんいただきます。

「成長産業への労働移動」という点をふまえ、おすすめしたいのは、成長産業についての知識の蓄積や関連するスキルの習得です。

一過性ではないリスキリング。本業との組み合わせも考えたい(画像:イメージ)
一過性ではないリスキリング。本業との組み合わせも考えたい(画像:イメージ)
この記事の画像(4枚)

ただし、リスキリングが一過性のものではないことを考えると、ポイントを押さえつつ、中でも皆さん個人が関心の高いものを選んで、本業との組み合わせ方を考えていっていただきたいと思います。

海外のリスキリングのトレンドも考慮し、将来の選択肢を広げられる成長分野として4つの分野(グローバル、デジタル、グリーン、宇宙)があります。

実は今後、この4分野は密接に関わり合っていくことが予想されます。