政権与党の自民党を揺るがす一連の“裏金”事件。元参院議長で、自民党福井県連会長の山崎正昭参院議員は「4万円程度の還流金がある」と派閥側から報告があった。還流が確認された場合、「金額の大小ではなく責任はある」と答えた。

「キックバックの認識は全くない」

山崎正昭氏は福井・大野市出身で、日本大学卒業後に大野市議会議員、福井県議会議員を経て、1992年に参院議員に初当選した。現在6期目で、官房副長官や参院議長などの要職を務めた。現在は自民党福井県連の会長を務める。信念は「ふるさとの発展なくして国の繁栄はありえない」。

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今回の裏金事件に関連し、山崎議員は派閥側から「4万円程度の還流があったと報告を受けた」ことを明らかにした。

山崎議員は、2月に福井市内で開かれた自民党県連の会合に出席し、一連の裏金事件について釈明した。この他、還流金が発覚した高木毅衆院議員(福井2区)、稲田朋美衆院議員(福井1区)、山谷えり子参院議員(全国比例区)も出席した。

会合後、山崎議員は集まった記者の取材に答えた。

山崎正昭参院議員(自民党福井県連会長):
有権者、地元、支部、推薦をいただいている団体には説明する責任がある。なかなか政治の信頼というのは一気に回復するものではない。普段の積み重ねが大事だと思います。

自身にも還流金があったという報告については、次のように述べた。

山崎正昭参院議員(自民党福井県連会長):
今調べてくれと。どこにあるのかが分からない。キックバックなんていう認識は全くない。4万円という数字がどこから出てきたのか。分からない金があり、山崎がゼロだからここに引っ付けておけばいいというのかも分からないし。そのへんは調べてくれと。

還流金が判明した場合には、自身にも責任はあると明言した。

山崎正昭参院議員(自民党福井県連会長):
県連会長でもあり、4万円の還流金があったのならば、金額の大小ではなく責任はありますよ。反省をし、2度としてはいけないと思いますね。

(福井テレビ)

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