2月8日に投開票が行われた衆議院選挙では、自民党が316議席を獲得し歴史的圧勝を収めた。数の力で政権基盤を強固にした高市早苗首相は、消費税減税や憲法改正などの政策をどう実現させるのか。一方、選挙で惨敗した中道改革連合は体制をいかに立て直すのか。ジャーナリストの鈴木哲夫氏が今後を展望する。(2026年2月12日放送「報道ワイド 記者のチカラ」より)
自民大勝「世論を読み切れてなかった」
鈴木氏は、今回の選挙結果についてはどのように受け止めているのか。
▼鈴木哲夫氏「(取材していて)正直言って、自民党と維新で『300ぐらいではないか』と(思っていた)。“選挙の神様”と呼ばれる人なんかも取材して。あと自分の体感ですね」

▼鈴木哲夫氏「実際、取材して『それぐらい』と思っていたので、正直、ここまで民意が自民党単独で310を超える、3分の2を超えるというのは、私は想像できなかったし、自分が世論を読み切れなかったっていうのはありますね。それくらい高市さんの1つの流れができたんだろうなと思いますけどね」
鈴木氏にとっても想定以上の結果だったようだ。
消費税減税は「高市首相の最初の関門」
食品への消費税 2年間ゼロ。実現できるのか。
▼鈴木哲夫氏「これは、この夏までに方向性みたいなものをしっかり決めたいと言っている。ところが、自民党の中に財政再建派のベテランとか一杯いるんですが、取材をすると、そういう人たちは『いや、そんなに消費税減税、簡単にはどうなのか』と今でも言うんですね。この辺をどう高市さんがまとめていくか。国民会議を作ってということだけど、消費税減税は国民が、もう3年越しで期待している話だから、せっかく議席の3分の2があるなら、僕はスピード感を持ってやっていいと思う」

▼鈴木哲夫氏「でも、党内にはまだ反対がある。僕はこれが最初の高市さんの関門だと思います。今度の選挙はイメージ選挙が非常に強かった。具体的な政策がなかなか議論にならなかった。その中の1つですから、これを本当にやれるのかどうかというのはポイントだと思いますね」
憲法改正 議論の行方は
そして高市首相は、憲法改正についても意欲を示している。
▼鈴木哲夫氏「憲法改正は高市さんが、以前から言ってきたことだし、安全保障については非常に保守的な考えを持っています」

▼鈴木哲夫氏「3分の2ある以上、僕はこれをやると思うんですね。今は『謙虚に、謙虚に』と言っているけれども、3分の2あるんだから謙虚にやらないかと言ったら、それはないと思うんですよね。これは国民的議論が必要になってくると思いますね」
中道「マイナスからのスタートに」
一方、中道改革連合は選挙で惨敗した。中道の今後については。
▼鈴木哲夫氏「やはり、中道、なかなか厳しいですね。自民がワーッと大きく316取って流れていく中で、誰がこれにブレーキをかけていくのか。それは野党ですから、そういう意味では中道は代表に誰を選び、そしてこの間、政策論議なんかも十分にやってないので、それもゼロからやっていくっていう、まさに『マイナスからのスタート』」

▼鈴木哲夫氏「だけど、野党としての矜持を見せないとダメですよね。ここはブレーキ役として、やっぱり中道は頑張るしかないんじゃないですか」
今後の政権運営、そして野党の動きからも目が離せない日が続く。
(テレビ西日本)
