解散を決めた自民党・清和政策研究会(安倍派)の事務総長、高木毅衆院議員が2月4日に自民党福井県連の会合に出席し、一連の“裏金”事件を党員に謝罪した。今後も説明責任を果たし、「信頼回復に努める。精一杯やっていきたい」と議員を続ける意向を示した。

有権者「議員を辞めた方がいい」

高木毅氏は、原発が立地する福井・敦賀市出身で、青山学院大学を卒業後、日本青年会議所北陸信越地区会長などを務めた。2000年の衆院選で現在の福井2区から出馬し初当選。8期連続当選を果たし、これまで国土交通副大臣や復興相、党国会対策委員長などの要職を務めてきた。信条は「意志あれば道あり」。

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自民党を揺るがす一連の裏金事件で、高木議員は2018年からの5年間で1,019万円の政治資金収支報告書への不記載を認めた。清和政策研究会の事務総長を務めており、福井の有権者からは「議員を辞めた方がいい」「同じ福井県民として恥ずかしい」といった怒りの声が広がっている。

キックバック発覚した他議員と会合出席

高木議員は2月4日、自民党福井県連の会合に出席した。同じく“キックバック”が発覚した稲田朋美衆院議員(福井1区選出)と山谷えり子参院議員(全国比例区)、派閥から還流金を指摘された山崎正昭参院議員(福井県選挙区)の3人も出席した。

高木議員は、集まった党員に対して裏金事件を謝罪したという。会合後、マスコミの囲み取材に応じた。

高木毅衆院議員(福井2区):
私を育て、支援していただいている県連の皆さまに説明をさせていただき、改めておわびさせていただきました。一方でなかなか厳しい意見も聞いたので、ご意見をいただきながら腹にすえて頑張っていきたい。

党員への説明については「一定の評価をいただいた」としつつも、全員が納得した訳ではないとし、今後も信頼回復に努めると話した。

「信頼回復に努める」辞職・離党は否定

3月16日には北陸新幹線の敦賀までの延伸が控えている。また、高木議員の選挙区である福井県南部は原発が集中立地しており、再稼働や使用済み核燃料の保管など様々な課題を抱えている。

高木毅衆院議員(福井2区):
今はしっかり政権与党の一員として信頼回復に努める。県内にも新幹線や原発といった大切な仕事がありますから、それをしっかりと務めていく。

高木議員は1月27日に地元・敦賀市で会見を開いた。議員辞職や自民党からの離党は否定し、次の衆院選にも出馬する意向を示した。

(福井テレビ)

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