衆院選で172議席から49議席へ大敗した中道改革連合は、13日に新たな代表選挙を実施する。立候補したのは、包摂と格差是正を掲げる階猛氏と、抜本的な構造改革を主張する小川淳也氏のいずれも立憲民主党出身の2名だ。党内では公明出身議員が多数を占める変則的な構成となるなか、選挙大敗の総括や党内融和が急務となっている。

大物議員が軒並み落選「顔」不在の代表選

13日に行われる中道改革連合の代表選、172議席から49議席と新党結成直後の選挙で党の顔とも言える大物議員が軒並み落選している。

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議員激減の中の異例の代表選挙について、金子恵美さんと政治部の福井慶仁デスクと見ていく。

SPキャスター金子恵美さん:
選挙で負けた後というのは、やはりトップが責任をとって辞めて代表選をするというものですが、ここまで党の勢力が減少した中での代表選というのは、ちょっと類を見ないのではないかと。

青井実キャスター:
中道を作った共同代表がいなくなったということですよね。

SPキャスター金子恵美さん:
そうですね、張本人がいない。

宮司愛海キャスター:
顔ぶれを見ていきましょう。立候補した2人です。共に立憲民主党出身の議員で、階猛議員59歳、そして小川淳也議員54歳です。小川氏ですが、総務省出身で立憲民主党幹事長などを歴任しました。2020年に映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」でも話題になった人物です。

そして、一方の階氏ですが、元銀行員で弁護士資格を持っています。立憲民主党では、政権交代時を想定した次の内閣でネクスト財務金融大臣を担当したことがある。他に民進党時代は政調会長なども歴任していました。

青井キャスター:
代表選後、中道の中の雰囲気はどうなんですか?

政治部・福井慶仁デスク:
雰囲気がすごく気になると思っていますが、せっかくなので2人の主張した政策に触れておきたいと思います。階氏は分断ではなくて包摂だとして、正規雇用者の増加や資産による格差の是正などを掲げました。積極財政ではなく、不断の構造改革などによって経済成長を目指すとも主張されていました。一方、小川氏ですが、対症療法から構造改革だというスローガンを掲げ、世代や所得に応じた負担のあり方の見直しや、エネルギーの地産地消促進による輸入依存からの脱却などを掲げて、しっかりと政策を掲げて今回出馬をしたわけです。

雰囲気についてぜひ言及しておきたいのは、今回そもそも代表選を実施するにあたって、党内からは新党を結成した経緯や、この選挙の状況をよく分かっている現執行部ですね。もう辞任表明していますが、現執行部がやっぱりまずは総括することが先なんじゃないか。今このタイミングで代表選していいのかと、一種のモヤモヤを抱えたまま始まった代表選だということはぜひ覚えてほしいですね。

青井キャスター:
元立憲民主党が21人、元公明党が28人で公明党の議員の方が多いのに、公明党の方は立候補しないわけですね。

政治部・福井慶仁デスク:
今回その裏事情としては、そもそも立憲民主党出身者が小選挙区で多く落選する中で、逆に公明党出身の人は比例代表の上位で優遇されたので軒並み当選して、格差が出てしまっているので、当然ですが立憲民主党側に不満が高まっています。それを分かっている公明党としても比例で優遇してもらったのだから、代表は立憲民主党側でという配慮だと思われます。

敗因の分析や党内融和が新代表の焦点に

青井キャスター:
立憲民主党所属だから蓮舫さんや辻元さんは、参議院だから代表選に出られないんですよね。

宮司キャスター:
2人とも参院議員で、今まだ中道にはなっていないので、立憲民主党所属の議員になります。辻元さんも代表選出ないの?と聞かれて、中道の代表選に出る権利は持っていませんと答えています。

では、参議院で今後合流があるのかということですが、12日に小川氏は今回の選挙結果を今後の党勢回復を踏まえて、時間をかけて意思決定する。階氏も早急に事を運ぶべきではないと答えています。こう見ると、ちょっと合流に時間かかりそうですね。

政治部・福井慶仁デスク:
参議院に関しては、2年後に参議院選挙があるのがやはり一番大きなことであって、簡単に言うとこの中道という組織で勝てるということが言える理由、あるいは体制が整わない限り、なかなか参院側が中道に収束していきましょうという動きにはならないと思います。12日の出馬会見でも2人が言及していたのは、敗因の分析や党内融和。こういう表現を使っていましたが、まさにこの辺りしっかり満たさないと参院の話にはいかないと。

SPキャスター金子恵美さん:
党内から総括が優先だというのは真っ当な指摘だと私は思いますが、希望の党が抜けて枝野さんが立憲民主党を作ったという動きは脅威にはなりましたが、このまま旧立憲民主党の方が代表になって、また公明党と一緒にやっていくということで、本当に党勢回復するのか。やはり参議院と一緒にやっていくというのが政党と思う中で段階的にやると言ってたのに、これが見通せないことを考えると筋が通るのかとは思います。

青井キャスター:
来週には特別国会召集されますし、政策に関する考え方なども含めてどうしていくかですよね。

政治部・福井慶仁デスク:
その曖昧さというのは皆さんが指摘するところですが、果たしてそれが今回の大敗の原因だったのか。あるいはそうではなく、そもそもこのタイミング、選挙の直前で新党を結成したこと自体もやはり大きな原因のひとつだったんじゃないかという振り返り、分析、敗因をしっかりと明確にしないと、その先には行けないと思います。
(「イット!」2月12日放送より)

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