台湾の半導体製造大手・TSMCの熊本進出に関連して、熊本県の蒲島知事は岸田首相のもとを訪れ、総額1,140億円程度かかるとされるインフラ整備事業について、財政支援を求める緊急の要望書を手渡した。これに対し岸田首相は「国としても支えたい」と答えたということだ。

TSMC進出 インフラに約1140億円

8月21日午後、熊本県の蒲島知事は首相官邸を訪れ、岸田首相と面会した。

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TSMCの菊陽町進出に伴い、総額1,140億円程度かかるとされるインフラ整備事業の財源確保について、国による最大限の支援を求める要望書を手渡した。

要望書では、空港アクセス鉄道の整備やTSMCの新工場周辺の道路整備、工場排水に対応する下水道処理場の整備などにかかる財政的な支援を求めている。

面会後、蒲島知事は「総理は『日本の国にとってチャンス』だと。このチャンスを生かしたい、インフラの整備を含めて熊本県と九州全体と国も一緒にやろうと。そういう話だった」と述べ、岸田首相から「国としてもインフラ整備を支えると明快な答えがあった」と話した。

蒲島知事はこの他、経済産業省や財務省、国土交通省も訪問し支援を要望し、対応した西村経済産業相も「国としても最重要課題の1つ。しっかりと支援していきたい」と述べた。

(テレビ熊本)

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