熊本県は台湾の半導体製造大手・TSMCの菊陽町進出に伴い、一帯のインフラ整備に今後10年間で総額1,140億円程度の事業費がかかるとの試算を明らかにした。熊本県の蒲島知事はこれらの事業の財源を確保するため、8月21日に政府に緊急要望を行う。
蒲島知事「県民の負担が大きくなる」
蒲島知事:
かなりの費用がかかる。県民の負担が大きくなるので財政的な支援を政府にお願いしたい。TSMC、半導体関連企業の集積は国家プロジェクトなので成功させないといけない
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熊本県の試算によると、JR豊肥線から分岐して熊本空港を結ぶアクセス鉄道の建設に約410億円。
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半導体関連企業の集積を促すとともに渋滞の緩和を図るため、肥後大津駅から分岐するルートで整備する方針だ。
また、TSMCの新工場周辺の道路整備に約300億円。
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国が整備する中九州横断道路の合志インターから工場近くまでを結ぶアクセス道路を建設するほか、工場南側を走る県道を拡幅し主要交差点を立体交差させる。
下水処理場にダムの水活用の費用も
一方、工場排水に対応する下水道の処理場の整備に約280億円と工業用水の供給事業に約150億円を見込んでいて、熊本県は工場で使われる地下水の採取量を抑えるため、菊池市にある竜門ダムで使われていない水を活用する方針で、新たに浄水場などを整備する。
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これらの事業の財源を確保するため、熊本県の蒲島知事は8月21日に政府に緊急要望を行う。
(テレビ熊本)