二刀流での活躍を続ける大谷翔平選手(28)。
7月20日(日本時間)、ドジャースタジアムで開催される「MLBオールスターゲーム2022」に史上初めて2年連続二刀流で挑むことになった。
今回の『AKI猪瀬のMLBとっておきコラム』では、MLBジャーナリスト・AKI猪瀬氏が、今年のオールスター・ゲームの見所を解説する。
最も多く選ばれたヤンキース
ドジャースタジアムで開催されるオールスター・ゲームのメンバーが発表されました。
最も多くの選手が選ばれたチームは、メジャー最高勝率を記録しているヤンキースの6選手。内訳はコール投手、コルテス投手、ホームズ投手、トレビーノ捕手、ジャッジ外野手、スタントン外野手になります。
ファン投票で選出されたジャッジとスタントンは、ヤンキースの外野陣では1988年のリッキー・ヘンダーソンとデーブ・ウィンフィールドのコンビ以来となるスタメン出場が決定しています。
ブレーブスから5選手選出
ヤンキースに次ぐ選手をオールスターに送り込んだのは、昨年ワールドシリーズを制覇したブレーブスの5選手。
内訳はフリード投手、ダーノード捕手、スワンソン遊撃手、アクーニャ外野手、コントレラス指名打者兼捕手になります。
ナ・リーグの指名打者部門でファン投票1位を獲得したフィリーズのハーパーは、左親指骨折の為に出場できないため、ファン投票2位のコントレラスがスタメン出場する事になります。
カブスでプレーしている兄ウィルソン・コントレラス捕手のスタメン出場が決定しているので、コントレラス兄弟は、1992年のアロマー兄弟以来となる同一シーズン、同リーグのスタメン出場を果たす兄弟になります。
最年少と最高齢は22歳差
今回選出されたメンバーの最年少選手は、新人で唯一選出されたマリナーズのロドリゲス外野手の21歳。最高齢は今季初めて導入された「レジェンド枠」で選出された、カージナルスのプホルス一塁手の43歳となります。
プホルス同様に「レジェンド枠」で選出されたタイガースのカブレラ一塁手や、エンゼルスのトラウト外野手、ドジャースのカーショー投手、アストロズのバーランダー投手のようなオールスター常連組のスーパースターに、30人の初選出選手が加わり、新旧スターのバランスに優れた選手構成になっています。
昨年、オールスター史上初となる二刀流でプレーしてオールスターをジャックした大谷選手も、指名打者部門でファン投票1位、投手としてはMLB機構の推薦枠で選出されているので、今年も二刀流での出場が期待されています。
ドジャースタジアムで開催されるオールスターは1980年以来、2回目。
ロサンゼルスは世界中のセレブリティーが住み、映画の都ハリウッドがある街なので、近年稀に見る、華やかな雰囲気が漂うオールスターになるでしょう。