――モカちゃんはどんな環境で暮らしている?飼い主として注意していることはある?

完全室内飼いでお気に入りのベッドで過ごすことが多いです。私が在宅で仕事をしていることもあり、何かあればすぐ対応できるようにしています。食事は、スーパーなどで購入できる市販のドライフード(主に高齢猫用の腎臓や尿路に配慮したもの)、時々ご褒美ちゅ〜るを与えている位です。食事の回数はモカさんの要望に合わせて1日2回〜3回。

ブラッシングは1週間に2~3回程度、グルーミングで届きにくい胸毛周辺、背中~腰などを中心に行なっています。歯磨きが苦手なのできえ~る(微生物の増殖などを抑える、天然成分の液体)を飲み水に少量混ぜて飲ませています。

定期的なブラッシングも行う(提供:飼い主さん)
定期的なブラッシングも行う(提供:飼い主さん)

「残された時間を少しでも穏やかに」

――Twitterで話題となったことをどう思う?

猫が高齢になるにつれ、介護や看取りへの不安や「あとどの位一緒にいられるのだろうか」と考える時間が増えました。いつか必ずやって来る別れ。わかっていても怖かったです。しかし、Twitterで沢山の人のお祝いの言葉や同じ高齢の動物がいる・いたという方などからの心強いメッセージを頂き、とても励みになりました。残された時間を共に少しでも穏やかに過ごせるといいなと思っています。
 

――これからの時間をどう見守っていきたい?

残された時間をできるだけ負担なく過ごせるように、美味しいご飯をたくさん食べて寝て、甘えたいときにはたくさん甘えさせてあげたいです。

今後も幸せな日々が続いていくはずだ(提供:飼い主さん)
今後も幸せな日々が続いていくはずだ(提供:飼い主さん)

協会の担当者は「私たち人間より速いスピードで年を重ねていく犬猫たちと、1日も長く一緒に過ごしたい気持ちはご家族共通の思いです。それぞれの子に生まれもった寿命があります。事故や病気のため、表彰年齢に達することなく、虹の橋を渡る子たちも多くいます。生きている時間の長さもさることながら、ご家族と共に暮らした密な時間が問われることもあります。本来であれば、年齢ではなくその寿命をご家族の元で全うすることが一番大切だと思います」とも話している。

ペットもいつ寿命がくるか、事故や病気になるかは分からない。だからこそ、モカちゃんの飼い主さんのように一日一日を大切にして、目の前の愛猫や愛犬などと向き合っていきたいものだ。

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。