佐賀県内の公立小中学校では昨年、8年連続で欠員となり深刻な教員不足が続いている。こうした中、県内の小学校の教員採用試験について県教育委員会は“初の定員割れ”となったと発表した。
小学校教員は定員割れの「0.9倍」
佐賀県教育委員会によると、2025年度の県内の公立学校の教員採用試験に応募した人は706人。去年(2024年)から1割近く減り、過去5年で最も少なくなった。

特に小学校の教員については倍率が「0.9倍」となり、初めて1倍を切る“定員割れ”になった。

教員不足に対応するため採用予定者を増やしたものの、応募者が減少したことが定員割れの背景にあるとみられている。
その一方で、昨年度(2024年度)から始まった学生が試験の一部を1年前倒しで受けることができる「チャレンジ受験」は2割近く応募が増えているという。
応募の選択肢増やし人材確保へ
佐賀県内の公立小中学校では8年連続で欠員(2024年6月時点)となり深刻な教員不足が続いている。

県教育委員会は3年前から行っている秋採用など、「応募する人の選択肢を増やすことで多様な人材確保に努めたい」としている。
(サガテレビ)