群馬県前橋市の小川晶市長(42)が、同僚の既婚男性とラブホテルで10回以上面会していた問題を受けて、群馬県の山本一太知事は26日に開かれた会見で「男女の関係が無いと信じている人は1人もいない」「みんな嘘だと思っている」などと苦言を呈した。
小川市長を巡っては、WEBメディア「NEWSポストセブン」が、市長と市の幹部職員の既婚男性がラブホテルに通い、男性と合流するまでに公用車を使っていたなどと報じ、小川市長もラブホテルに10回以上一緒に行った事は認めたが、「男女の関係はありません」と、不倫関係を否定していた。
山本知事は、「男女の関係はない」との説明について「どう考えてもおかしいんじゃないかと万人が思う言い訳には、強い違和感をおぼえました」と話し、「10回以上行ったけど仕事やプライベートで相談とおっしゃった。これは、かなり厳しい言い訳だと思う。10人が10人、誰も信じていないですよね。10回以上ラブホテルで会っている、そこで男女の関係が無いと信じている人は1人もいない。みんな嘘だと思っているんです」と強調し、「強い違和感をおぼえました」と述べた。
その上で、「小川市長個人の問題だけじゃなくて、前橋市全体のイメージを毀損することになる。県全体のイメージも悪化していく。これからさらに広がっていきますから。これから何が起きるのかも考えながら、対応をお考えになった方が良いんじゃないかと。もう一度記者会見をされるのか、あるいは責任をどうやって取るのかとか分かりませんが」と話した。
さらに「(市長)選挙では応援しなかったんですけど、やっぱり頑張って欲しいと思っていたので。せっかくここまで色々頑張ってきて、やっと県との連携も出来るようになってきて、色々協議するなかで、本音で話し合えるようになってきた矢先にこういう事になったのは本当に残念。この無防備さはどうしちゃったのかなと言うのが本音です。驚き残念に思った」と述べた。
小川市長はきょう、市議会に対して非公開で事情を説明する予定。
前橋市役所によると、市長の問題に関する問い合わせは25日は590件で、批判的な内容が8~9割程度。「辞めてほしい」「説明すべき」などの苦情が多く、無言電話もあった。「がんばってほしい」といった激励の電話も少数ながらあったという。