うっかり日焼けには体外・体内からケアを!
あれこれ対策をしていても、汗で日焼け止めが流れ落ちてしまったり、短時間の外出だからと日焼け対策を怠った結果、“うっかり日焼け”をしてしまうこともあるはず。
そんな時、すばやく日焼けを鎮静させるためには「冷やして、保湿」が肝心だと小西院長は話す。
「日焼けした皮膚はかなり乾燥してしまうので、赤くなっているだけの時は、とにかく冷やすというのが大事です。痛いくらいの症状が出てしまったら、病院を受診しステロイドを塗るという方法もあります」
水ぶくれや激しい痛みが起きていない軽度の日焼けの場合、まずは肌をしっかりと冷やすこと。日焼けした肌はデリケートなので、直接氷を当てたりはせず、冷やしたタオルなどを使い、赤みがひいたら化粧水やクリームなどで保湿するのが良いそうだ。

他にも、“体内から”日焼けをケアする場合は、ビタミンC・ビタミンEの摂取が望ましいという。
日焼けでダメージを受けた肌は修復のためにこれらのビタミンを使ってしまうので、ビタミン剤やサプリでの摂取のほか、たとえばレモンなどのビタミンCが多く含まれるフルーツ、アーモンドや豆類などのビタミンEを多く含んだ食品を積極的に食べるのが良い。
また、日焼けのケアとして「きゅうりをパック代わりに顔に乗せる」「アロエを塗る」「オリーブオイルを塗る」などの方法を聞いたことはないだろうか。
きゅうりやアロエを肌に塗る方法は、肌をひんやりとさせてくれそうだが、小西院長によると、人によってはかぶれなどを引き起こすこともあるため、あまりおすすめはできないそう。
また、オリーブオイルを塗る方法も、肌の保湿という点では効果があるが、オイルには食用・美用(化粧品用)と種類があり、それぞれ加工の仕方などが違うため、どんなものを使うかについては注意してほしい。
厳しい暑さが続く中、しっかりと行いたい日焼け予防とケア。夏を思い切り楽しむためにも、親子で使える日焼け止めや対策グッズを探してみてはいかがだろうか。
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小西 真絢
日本皮膚科学会認定専門医。杏林大学医学部医学科を卒業後、東京医科歯科大学皮膚科、総合病院等の勤務を経て、現在は「巣鴨千石皮ふ科」の院長を務める。「目に見える異変は何でも相談できるホームドクター」として、プライマリケアを重視した診療を行う。