「不良姿勢」「しゃがみ込みができない」「前屈ができない」。
今子供たちの運動器検診でこの3つが特に大きな問題となっている。
「身体が硬いだけ」と見過ごしていると、食欲不振やイライラ、身長の伸び悩みなど子供の心身の成長に大きな影響を与えるというのだ。
スマホが低年齢層にも普及し外遊びの時間が減る中、子供たちの身体にどんな異変が起きているのか。アスリートゴリラ鍼灸接骨院の高林孝光院長に教えてもらった。
「骨盤後傾」でしゃがめない
まず運動器検診とはどういったものか。
(1)背骨が曲がっている
(2)腰を曲げたり反らすと痛い
(3)肩や肘の関節痛、動きが悪い
(4)膝、足首、股関節に痛みがある
(5)片脚立ちが5秒以上できない
(6)しゃがみ込みができない
(7)歩き方や脚の形が気になる
これは全国の小中高の健康診断で毎年実施されるもので、子供の骨、関節、筋肉、神経、脊髄などの運動器に問題がないかを確認している。
この中で高林院長は次の問題点を指摘する。
「最近は両足を地面につけたまましゃがみ込みができない子供が増えています。
原因は『骨盤の後傾』です。太ももの後ろ側の筋肉が衰えて短くなると、本来垂直に立っているべき骨盤が引っ張られて後傾してしまいます。
骨盤が後傾すると“後ろ重心”になるので、かかとを地面につけたまましゃがむと後ろに転んでしまいます」
転ばないために、かかとを浮かして、重心を前に移動した体勢でないとしゃがめない子供が増えているというのだ。
しかし、なぜ「しゃがめないこと」が問題なのか。
実は、骨盤の後傾は、子供の心身の発達に大きな影響を与えるという。
