体重はコントロールできても、身長はそうはいかない。
成長期を過ぎた大人はいずれ縮む一方…と諦める人は多いはず。
しかし、スポーツトレーナーとして数多くのアスリートを治療してきたアスリートゴリラ鍼灸接骨院の高林孝光院長は、「骨格を改善すれば大人でも身長は高くなる」と話す。
スポーツ選手にとって身長や手足の長さは勝敗を左右する大きな要素。少しでも背を伸ばしたい、腕を長くしたいという選手の相談にも寄り添い、実現してきたという。
歪んだ骨格を矯正すれば身長のみならず、血液の循環や呼吸も良くなることから運動機能や思考力もアップする。
見た目も体の調子も改善する1日1分、イスとタオルがあれば大人も子供も手軽にできる“伸長”エクササイズ「のびタス」を高林院長に教えてもらった。
無重力空間で7.4センチ伸びた!
「人間は1日のうちに身長が伸びたり縮んだりしています。その理由は『重力』です。身長は重力の影響を受けやすく、朝起きた直後の身長に比べて夕方は1~2センチ低くなると言われています。
無重力状態の宇宙船に滞在する宇宙飛行士は、地上にいる時と比べて平均して3センチ、最大で7.4センチも伸びたという報告があります」
シニア女性に絶大な人気を誇る雑誌「ハルメク」が開催した「身長が伸び~る」講座の冒頭でこう切り出した講師の高林院長。
身長の柔軟性を考えたら、骨盤や関節の歪みを治し、それを支えている筋肉を鍛えることで背が伸びる可能性があるというのだ。
身長を伸ばすカギは「代謝」「成長ホルモン」「骨格」の3つだと高林院長は話す。
「体を曲げたり、伸ばしたり、ひねったりすると全身の代謝が促されます。『のびタス』は骨格の歪みを治して猫背やO脚を改善する運動です。
成長ホルモンは激しい運動よりもスロートレーニングによって分泌が促進されるので、ゆっくりと呼吸しながらやりましょう」
今回は、のびタスの6種類のエクササイズのうち、基本となる4つの動きを教えてもらった。
