テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「黄砂の危険性と正しい対策」についてお伝えします。

雨上がりの晴天、でも「ちょっと待った!」

勤労感謝の日を含む3連休中は天候に恵まれ、宮崎県内各地で紅葉が見頃を迎えました。

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古山予報士も、えびの市の白鳥神社などを訪れ、美しい紅葉に「気分も紅葉(こうよう)しました」と話すほど、心癒される時間を過ごしたようです。しかし、連休が明けた11月25日(火)は、すっきりしない空模様に。朝と午後に雨が降りましたが、夜には雨雲が抜け、天気は回復傾向に向かいました。

「これで26日(水)の朝から洗濯物を外に干せる!」と思った方も多いかもしれません。しかし、古山予報士は「洗濯物の外干しはちょっと待った!」と呼びかけます。その理由は、この日の雨が運んできた、ある厄介なものにありました。

ポイントは「雨のち黄砂」

古山さんがこの日のポイントとして挙げたのが「雨のち黄砂」。実は、25日(火)に降った雨には、大陸から飛来した「黄砂」が含まれていたのです。

 黄砂の分布予想を見ると、25日(火)の夜をピークに、26日(水)の午前中にかけて、日本の上空が黄砂に覆われることが示されています。

 「黄砂が落ち着く26日(水)の午後には洗濯物も外干しできそうですが、洗車はまだ待ってください」と古山さん。というのも、27日(木)から28日(金)にかけて、再び黄砂が飛来する予想となっているからです。

「ただの砂じゃない」黄砂の正体とは?

「皆さん、ただの砂と思ってしまうんですけれども、そうじゃないんですよ」と古山予報士は強調します。モンゴルで採取した黄砂と、日本の鳥取県で採取した黄砂を比較すると、色がまったく違うというのです。

発生源であるモンゴルの砂は文字通り「黄色い砂」ですが、鳥取で採取した砂は、どちらかというと灰色です。聖路加国際大学大学院の大西一成准教授によると、黄砂の粒子には、飛来する過程で「金属成分」や、工場などから排出される「大気汚染物質」、さらには「カビ」や「細菌」といった有害な物質が付着することがあります。そのため、黄砂を吸い込むと、目や鼻、皮膚などにアレルギー症状を引き起こす可能性があるのです。

今日からできる!黄砂の正しい対策

では、黄砂が予測されている日には、どのように対策すればよいのでしょうか。ポイントは3つです。

1.外出時の対策
帽子やマスクを着用し、黄砂を吸い込んだり、髪に付着したりするのを防ぐ。外出時間はなるべく短くする。

2.帰宅後の対策
家に入る前に衣服についた黄砂をよく払い、帰宅後はすぐにシャワーなどで洗い流す。

3.室内での対策
窓はなるべく閉めて、外気が入らないようにする。洗濯物は部屋干しにするのが安心。

雨が上がって空が晴れ渡ると、つい窓を開けて空気の入れ替えをしたくなりますが、黄砂が飛来している日は注意が必要です。黄砂の予報が出ている期間は、これらの対策を心がけて、健康に過ごしたいものですね。

(テレビ宮崎)

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