雨の少ない状態が続く福岡県内。その影響は、さまざまなところに広がっている。
剥き出しになったダムの底の土
朝倉市に位置する筑後川水系の小石原川ダム。『みずほPayPayドーム』23個分の貯水能力があり、県南部地域の水道水のほか、周辺の2つのダムと連携運用して福岡市などヘ水を供給している。小石川ダムではいま、記録的な少雨の影響で貯水率が低下している。

小石川ダム管理所の前田俊郎所長は「ダムが満水のときは、向こうに見える草が生えているところと土が見えるところの境界まで水があるが、いまはそこから約35メートル水位が下がっている状況」と剥き出しになったダムの底を指差す。

県内の主要21ダムの平均貯水率は、2026年2月24日時点で36.6%となっていて、40%を切るのは、2019年6月以来だということだ。

特に水不足が深刻な筑後川水系の主要6ダム(江川・寺内・小石原川・合所・大山・筑後大堰)の貯水率は、2月24日時点で10.2%にまで下がった。一桁台が目前に迫っている。

こうした状況を受けて県内の14の市や町では水道の水圧を下げる『減圧給水』を実施している。
美容院「本当に死活問題です
糸島市の美容院『フーカヘアショップ』。2月2日から『減圧給水』が続いているが、櫻井俊一郎代表に尋ねると「若干、いつもは、もうちょっと勢いよくジャーって出ているような感じはするんですけど」。水の勢いが弱いという。

『フーカヘアショップ』では毎日、最低でもバケツ10杯分の水をシャンプーやカラーリングの際に使用するということで、水不足は死活問題だ。

櫻井代表は「水は、なくちゃいけないものですね。ないと難しいですよね、営業自体が」と頭を抱える。

2月10日、福岡県は水不足に対応するため渇水対策本部を設置。このまま雨が少ない状況が続けば夜間断水も検討されているまで状況は悪化している。
櫻井代表は「本当に死活問題です。本当にカラーやパーマのお客様の比率っていうのが、すごく高い店で、そういったメニューができないとなるとお店の売上にはかなり関わってくる部分になるので。そうなれば生活は、困るかなと思っています」

今後の不安を口にする桜井代表だったが、取材した2月24日、ふと「若干、あれですね、ちょっと客の髪に癖を感じるってことは、もしかしたら雨が降るかもしれない」と空を見上げた。
今後まとまった目の期待も
ただ、今後1週間(2月25日~3月3日)はある程度、まとまった雨が降る予想となっている。1週間の合計の降水量としては、県内各地で70ミリから100ミリ前後と見込まれている。しかし、これまでがあまりに降っていなかったので、水不足を一気に解消するのは難しいということだ。

県内の水不足はまだまだ解消されていない。恵みの雨はいつになるのか。県や各自治体は、引き続き、節水の協力を呼びかけていくとしている。
(テレビ西日本)
