中国政府は、麻薬製造に転用されやすい化学物質に関する輸出管理の強化を発表しました。
米中首脳会談で一致した、合成麻薬フェンタニル対策の強化をふまえた対応とみられます。
中国商務省などは10日、麻薬製造に転用されやすい化学物質の輸出管理について、アメリカとカナダ、それにメキシコを特定国として追加することなどを発表しました。
今後、アメリカ、カナダ、メキシコ向けに輸出する特定の化学物質について許可証を義務づけるなどとしています。
10月、韓国で行われた米中首脳会談で、合成麻薬フェンタニルの対策強化で一致したことや、アメリカがフェンタニルの流入を理由に中国に課していた関税を20%から10%に下げたことなどをふまえた対応とみられます。