■被相続人について
独身:
独身で子どもがなく、親か兄弟姉妹が相続人になる場合
子がいない:
結婚しているが子どもがなく、配偶者と親か兄弟姉妹が相続人になる場合
相続人がいない:
独身で子どもがなく、親も兄弟姉妹もいない場合
再婚・認知:
先妻・先夫の子どもと後妻・後夫の子ども、認知した子ども等がいる場合
代襲相続人:
子どもや兄弟姉妹が先に亡くなり、代襲相続人がいる場合
不仲:
家族間ですでに争いを抱えていたり、対立している場合
相続人の排除:
財産を与えたくない相続人がいる場合
行方不明・海外移住:
相続人が行方不明の場合や、海外移住で手続きが複雑になる場合
■遺産分割などについて
贈与:
すでに贈与した財産を明確にしておきたい場合
寄与:
介護や事業に従事してくれた人がいる場合
使用貸借・同居:
相続人が同居していたり、使用貸借している不動産などがある場合
遺産分割:
相続人に特定の財産を与えたい場合や、逆に与えたくない場合
援助:
援助が必要な相続人に財産を多く与えたい場合
事業継承:
同族会社や個人事業者で、後継者に財産を与えたい場合
遺贈:
相続権のない孫や嫁、兄弟姉妹、第三者に遺産を与えたい場合
寄付:
寺、教会、公共団体等に寄付する場合
【遺言書の発見が遺産分割協議に影響】
相続人による遺産分割協議をしたあとで遺言書が見つかった場合でも、相続人全員の合意があれば協議内容が有効化されます。しかし1人でも遺言書に沿う人がいた場合、協議は無効化されます。

監修:曽根恵子
株式会社夢相続代表取締役。相続実務士(R)。公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士。監修書に『子のいない人の終活準備』、『一番かんたん エンディングノート』、『家じまい・墓じまい・相続[ 図解]実家問題がすべて解決する本』(扶桑社)などがある。