議員投票は衆議院議員を終えて、参議院議員に入っています。ここで、投票が行われている自民党本部から最新情報です。
木村祐太記者中継:
現場で取材していますと、議員の多くがすでに小泉さんと高市さんの決選投票を前提に話を進めて、どちらが1位になるかが注目されています。
開票が始まる直前、複数の議員と話したところ、「党員票は高市氏が圧倒的で驚いた」と話していました。
当初、「小泉さんの1位は固い」とされていましたが、高市陣営の議員は「党員票がかなり伸びている。
1回戦で1位になれば、決選投票での議員の投票行動に影響を与えられるだろう」と息巻いています。
一方、小泉陣営の議員は、「議員票は100人を超える勢いで、1回戦の1位は小泉だ」「国民から選ばれたのが国会議員であり、党員票イコール世論ではない」などと強く牽制しています。
そして、議員の間でもう1つ注目されているのが、決選投票の前に行われる1位、2位の候補による5分間のスピーチです。
去年、ルールを守ると強調した石破総理に対し、高市氏は時間をオーバーするなどして議員から不評を買い、党内では「あれが勝敗を分けた」とまで言う議員もいました。
今回、高市氏は側近議員とともに、この決選投票でのスピーチの準備を進めてきていて、ある議員は「演説を聞いて高市に入れようと思えるものに仕上がっている」と自信をのぞかせています。
また、動向が注目されていた麻生最高顧問は、自身が率いる麻生派の議員に対し、決選投票は高市氏に投票することを伝えました。
43人いる麻生派の中で十数人の議員はすでに小泉氏の支持にまわっていて、決選でどこまでまとまれるかも焦点です。
一方、4位か5位となる見通しの小林氏の陣営は、決選投票では統一した行動をとらない見通しで、残る茂木氏の陣営が麻生氏に同調するかも、注目されます。