おととい行われた自民党総裁選で、最有力といわれていた小泉進次郞氏を破り、女性初の総裁となった高市早苗氏。1961年生まれで現在64歳。総理大臣に指名されれば、憲政史上初の女性総理となります。

35年前、高市氏はフジテレビの朝の情報番組でキャスターをしていました。

当時の映像には、「11月6日火曜日です。今日も元気で愛してますか。高市早苗です」と笑顔で話す未来の総裁の姿が記録されていました。

また番組内では、「どうも日本というのは、選挙前になると何もきまらないでしょ?本来政策で戦うべき選挙が選挙の前に政策がなくなっちゃうあたり矛盾を感じております」と、日本の政治のあり方について疑問の声を挙げていました。

大学生時代は、ヘビーメタルバンドでドラムを担当。

若い頃からバイクを乗り回し、愛車はトヨタのスポーツカー「スープラ」です。

そんな高市氏が政界入りを目指したのは1992年。地元奈良県から、無所属で参議院選挙に立候補しましたが、自民党候補に大差で敗れ涙を飲みました。

しかし翌1993年、衆議院選挙で初当選しリベンジ。その後、小沢一郎氏らと新進党の結党に参加しましたが、1996年、自民党に移籍しました。

そして自民党の国会議員だった山本拓氏と2004年に結婚し盛大な披露宴を開きました。

「素晴らしい結婚式となりました。カンパイ!」と乾杯の音頭をとったのが、安倍晋三元総理。当時の小泉首相も「(結婚生活が)円満なら幸せだし、そうでなくても人間的修行になる」と挨拶し会場からは笑いが起こりました。

2014年、総務大臣として入閣した際には、夫が毎日料理を作ってくれるとのろけ、「だって結婚のときの契約だもん。『自分は調理師免許もってます。元レストランを経営していました。つぶれたけどね、レストラン。だから一生、あなたには手作りのおいしい料理を食べさせます、で結婚して下さい』だったんだから約束だもん。つくってもらうよ」と話していました。

ところが、この3年後、「政治的スタンスの違い」を理由に離婚。しかし、2021年に山本拓氏と再婚しました。

その山本氏は去年の衆議院選挙で落選。高市氏が総理になれば、日本初の「ファーストハズバンド」となります。

また高市氏は政界きっての阪神ファンとしても知られ、議員会館の部屋には、阪神の監督も務めた和田豊氏のバットが置かれていました。

さらに高市氏がファンだと公言しているのが。ロックバンドXJAPANのYOSHIKIさんです。

フジテレビの歌番組に高市氏が出演した際は、XJAPANの「Rusty Nail(ラスティ・ネイル)」を熱唱していました。

今回の総裁選のさなかに行われた、FNNのインタビューでは、ストレスの解消法について「ちょっと心が疲れているなと思ったときには、ゴム製の電子ドラムを持っているので

それを叩きまくる。 以上です」と話していました。

政治信条は、“師”とあおぐ安倍元総理に近く、安倍氏が亡くなったあと政調会長を退任した際には、遺影を持って党本部の廊下をあるく姿もありました。

終戦の日の8月15日には毎年のように、靖国神社を参拝しています。

去年の総裁選では「総理になっても靖国に行く」と明言した高市氏でしたが、今回は

「適時適切に判断する」と明言を避けています。