9日朝、富山県立山町の北陸自動車道上り線で成獣のクマ1頭と子グマ1頭が死んでいるのが見つかりました。

午後には近くで別の子グマ1頭が死んでいるのも見つかりました。

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9日午前5時5分ごろ、立山町前沢の北陸自動車道上り線でクマ2頭が死んでいると高速道路を通りかかった車から道路の管理会社に通報がありました。

連絡を受けた高速道路交通警察隊がかけつけると、高速道路上に子グマ1頭、そして約100メートル離れた路側帯に、成獣1頭が倒れて死んでいるのが見つかりました。

提供 中日本高速道路
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現場は立山と流杉インターチェンジの間で、高速道路の下の道をジョギングしていた住民が事故当時の音を聞いていました。

*住民
Q:ジョギングをしている時に車がぶつかる音があった?
「ドーンとした。そのとたんに落ちるような音。転げ落ちたような音。上ではウッという(鳴き声)がして、あんまりよく覚えていない。とにかく逃げないとと思って。足もガクガクで(体も)震えて」

クマ2頭が死んでいる付近では別の子グマ1頭が目撃されていて、警察や猟友会などがパトロールにあたりましたが、発見には至りませんでした。

その間、北陸自動車道の立山インターチェンジと富山インターチェンジ間の上下線が1時間近くにわたり通行止めになりました。

また、約2キロ離れた立山中央小学校では一部を集団下校に切り替え、教員が児童に付き添ったり、保護者が車で迎えにくるなどの様子が見られました。

そして、午後3時すぎ、2頭のクマが死んでいた現場から100メートル離れた高速道路のうえで、子グマの1頭が死んでいるのが見つかりました。行方がわからなくなっていた子グマとみられます。

一方、9日朝は富山市でもクマの痕跡情報が寄せられ、市の職員と猟友会が、大沢野地域の長附や八尾町の現場を確認するなど、クマ出没に対する警戒が高まっています。

富山テレビ
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