阿蘇広域行政事務組合は、阿蘇広域消防本部トップの50代の男性消防長を9月24日付で停職の懲戒処分にしたと発表した。男性消防長は職員らに「部署を異動させるぞ」などと発言をし、職員は恐怖を感じていたという。
高圧的な言動や一方的な意見など
9月24日付で停職3カ月の懲戒処分を受けたのは、阿蘇広域消防本部トップの男性消防長(54)。

阿蘇広域行政事務組合によると、男性は2022年4月に消防長に就任。消防長は会議で高圧的な言動をしたり、一方的な意見を述べるなど他の管理職に不快な思いをさせ、管理職の一人は長期のうつ病になったという。

また、消防長はことあるごとに「部署を異動させるぞ」などと発言し、職員らが恐怖を感じていたという。
第三者委員会が行為をパワハラを認定
これらの行為は、2024年7月に組合職員全員に実施した、ハラスメントに関するアンケート調査で発覚。阿蘇広域行政事務組合は2025年1月に設置した第三者調査委員会からの調査報告を受け、消防長の行為がパワーハラスメントに該当するとして、9月24日付で消防長に停職3カ月の懲戒処分を行った。

聞き取りに対し、消防長は「パワハラの認識はなかった。ハラスメントと認められるなら、今後、改めます」と話したという。阿蘇広域行政事務組合管理者の松嶋和子阿蘇市長は「相談窓口の充実や再発防止に向け、組織全体で取り組む」とコメントしている。
(テレビ熊本)