ウクライナのバフムトを制圧する勢いのロシア軍だが、動員兵が司令官を詰める場面も見られた。
この記事の画像(19枚)9日、ウクライナ・リビウを撮影したドローンが捉えたのは、屋根が剥げてボロボロになった家。
そこに、クレーン車や消防車もかけつけている。
先週、ロシアがウクライナ全土に大規模なミサイル攻撃をした。
首都キーウや西部リビウなど広い範囲で被害が出ている。これまでに少なくとも10人の死亡が確認されていて、その惨状がリビウ州知事のSNSに画像で公開された。
ウクライナ東部の重要拠点・バフムトを制圧する勢いのロシア軍。
ウクライナに猛攻を仕掛けているが、その内部ではこんな動きも起きている。
迷彩服を着たロシアの動員兵たちが司令官に詰め寄っている動画ではこう話していた。
ロシアの動員兵:
こんなところにいるより、刑務所に入ったほうがマシだ!
ロシアの動員兵:
俺たちみんな刑務所にぶち込んでくれ!
司令官:
私にはそんな権限はない。
ロシアの動員兵:
だったら権限があるヤツを連れてこい!
ロシアの動員兵:
もう自分たちで戦えよ!俺たちはタクシーに乗って帰る!
ロシア軍に走る亀裂。
最前線のボスと政権中枢にも亀裂が…
軍内部の亀裂は、政権の中枢にまで及んでいる。
最前線で戦う兵士を大量に投入している民間軍事会社「ワグネル」。
そのトップ、創設者のプリゴジン氏は「弾薬の供給が足りない」とロシア国防省を批判していたが…。
プリゴジン氏:
私を黙らせるために、クレムリン(政権中枢)は私を切った。
プーチン大統領の側近として知られてきた、プリゴジン氏。
最前線のボスと政権中枢の亀裂は、今後の情勢にどんな影響を与えるのだろうか。
(「イット!」 3月13日放送より)