阿蘇広域行政事務組合は、阿蘇広域消防本部トップの50代の男性消防長を24日付で停職の懲戒処分にしたと発表しました。
男性消防長は職員らに「部署を異動させるぞ」などと発言をし、職員は恐怖を感じていたということです。
24日付で停職3カ月の懲戒処分を受けたのは、阿蘇広域消防本部トップの54歳の男性消防長です。
阿蘇広域行政事務組合によりますと、男性は2022年4月に消防長に就任。
消防長は会議で高圧的な言動をしたり、一方的な意見を述べるなど他の管理職に不快な思いをさせ、管理職の一人は長期のうつ病になったということです。
また、消防長はことあるごとに「部署を異動させるぞ」などと発言し、職員らが恐怖を感じていたということです。
これらの行為は、去年7月に組合職員全員に実施したハラスメントに関するアンケートで発覚。
阿蘇広域行政事務組合はことし1月に設置した第三者調査委員会からの調査報告を受け、消防長の行為がパワーハラスメントに該当するとして24日付で消防長に停職3カ月の懲戒処分を行いました。
聞き取りに対し、消防長は「パワハラの認識はなかった。ハラスメントと認められるなら、今後改めます」と話したということです。
阿蘇広域行政事務組合管理者の松嶋和子阿蘇市長は、「相談窓口の充実や再発防止に向け組織全体で取り組む」とコメントしています。