岩手県滝沢市の上空で9月24日午後8時ごろから約30分間、赤や白く光る謎の発光体が出現した。この光景は岩手めんこいテレビの情報カメラによって捉えられ、盛岡市内からも観測された。夜空に浮かぶ赤い光の列が帯状に伸び、複数の白い光る玉も確認された。市民の間では「火球ではないか」「UFOか?」との憶測も広がった。
夜空に浮かぶ赤や白の光の列
9月24日午後8時13分から約30分間、岩手県滝沢市の上空に複数の赤や白く光る玉のような物体が上空から降下する様子を、盛岡市中央通に設置された岩手めんこいテレビの情報カメラが撮影した。

赤く光る玉は列をなしてゆっくりと帯状に伸び、数分間夜空に浮かび上がっては消える様子が繰り返し確認された。
また、白く光る玉も複数個発光する様子が観測された。

夜空に突如現れる赤や白の光の列を目撃した市民からは「火球ではないか」「UFOかと思った」という声も上がっていた。
謎の発光体の正体は?
発光体が夜空を照らした場所は、滝沢市にある陸上自衛隊岩手駐屯地の岩手山演習場付近だった。

この発光体について陸上自衛隊岩手駐屯地に確認したところ、24日午後8時ごろ、周囲を照らして視界を確保するための照明弾を打ち上げ、小銃などで的を射撃する訓練を岩手・青森の陸上自衛隊が合同で実施していたことがわかった。
陸上自衛隊岩手駐屯地によると、訓練の時間などの予定についてはホームページなどで事前に発表していたが、24日の訓練についての問い合わせはなかったという。