長崎市の諏訪神社の秋の大祭、長崎くんちの神事で宮司が移動で使う新しい「輿」がお披露目されました。

職人の技でこれまでの輿よりも120キロも軽くなりました。

KTN記者
「長崎くんちの開催まで約2週間となりました。諏訪神社では桟敷席の準備が進んでいます」

くんち初日、前日にあるお下りの神事では諏訪・住吉・森崎のご神体を神輿に乗せて諏訪神社からお旅所に運びます。

江戸時代の行列を忠実に再現しようと、2023年から宮司が乗る「輿」が加わりました。

今年使われる新しい輿が22日、お披露目され清はらいをしました。

新しい輿は長さ3.7m、高さ3m、軽い木材を使い総重量は160キロに。

これまでより120キロほども軽くなりました。

吉村政徳 宮司
「乗り心地はいい。景色がいい」「今回は屋根も反っているし、タイヤが空気タイヤなので振動もそんなにないのでは」

手がけたのは麹屋町に住む家具職人、高浜康弘さん(78)です。(※「高」」は「はしごだか」、「浜」は「まゆはま」)

約4カ月かけ、高級感のある見た目とともに、軽量化も実現しました。

高浜康弘さん
「皆さんが見たときに『あ!』って言ってほしいというイメージで作った」「踊町に住んでいるから、毎年見られるなと、それが楽しみ」

長崎くんちのお下りとお上りの神事では新たな輿のほか、2024年までの輿も引き続き使われます。

テレビ長崎
テレビ長崎

長崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。