アイドルやキャラクターなど自分の推しを応援するいわゆる“推し活”。
この推し活市場が急成長する中、新たな専用グッズに注目が集まっています。

街で推し活にどのくらいお金を使っているのか聞いてみると、「10万以上使いました。通販で一気に買ったんで15万とか」「数十万~100万ぐらい使ってる。CDとかでイベントの応募する時とかに、なんか何枚も買わないといけない」といった声が聞かれました。

ことし行われた民間の調査では、推し活への支出額が日本全体で3兆5000億円に上ると算出されました。

この数字の通りならまさに巨大市場。
そうした推し活需要を取り込もうと、各社から様々なグッズが売り出されています。

取材班が東京・原宿にある300円ショップ「3COINS」を訪れてみると、店内に設けられた推し活グッズコーナーに、推しのぬいぐるみに着せる洋服などバリエーション豊かな推しアイテムがずらりと並んでいました。

中でも人気なのが、9月上旬に発売されたばかりだという「推し活トートBAG」です。

3COINS広報・小林梨瑚さん:
後ろ側がクリアな素材になっているので、自分の好きな推しアイテムをこちらに入れていただくことができます。

実際に推しアイテムで埋め尽くされたバッグを持つ人に見せてもらうと…。

サッカーアニメ推し:
42とか43です。43(個)ぐらい。(Q. 大好きなんですか?)大好きです。負けないです。マジで誰にも負けない。

韓国アイドル推し:
まとめて60枚で買って、このバッグを作るため。(Q. 1枚いくら?)1枚600円、500円とか。(計)3~4万ぐらいですかね。

推しグッズだらけのこうしたバッグですが、何とも気になる名前で呼ばれています。

韓国アイドル推し:
痛バって言うんすか。なんか痛々しいバッグっていうところ。

ゲームのキャラ推し:
痛バですか、痛バですよね。

自分の推しの缶バッジやキーホルダーなど大量のグッズで装飾したバッグ通称「痛バ」。

大手ディスカウントチェーン「ドン・キホーテ」では、痛バの進化版ともいえる商品がつい10日前に発売されました。

ドン・キホーテ運営会社「PPIH」 中川貴博さん:
推し活専用のキャリーケースを発売させていただきました。こっちが旅行のグッズ、着替えとか入れて、こっち側には推し活グッズみたいな感じで。「痛キャリー」と言っても過言ではないですね。

この痛バならぬ「痛キャ」。
商品化のアイデアを出したのは自身も推し活をしているという従業員です。

開発にあたっては、特に推しグッズをはっきり見せるための透明度と丈夫さにこだわったといいます。

ドン・キホーテ運営会社「PPIH」 中川貴博さん:
インバウンドのお客さまにも受ける商品かなと思ってます。これが成功すれば、もっともっと他にも広げていけるかなっていうのは考えてます。