北京五輪銀メダリストの肩書を持ちながら、ケガなどの逆境をはねのけ“超進化”を遂げてきた。

2024年の全日本選手権で演技後、氷上に倒れ込んだ鍵山優真
2024年の全日本選手権で演技後、氷上に倒れ込んだ鍵山優真

今季、フリーのプログラムに選んだのは『トゥーランドット』。かつてトリノ五輪で日本勢初の金メダルを獲得したレジェンド・荒川静香さんや、エースの系譜を受け継いだ宇野昌磨さんも滑ったこともある楽曲だ。

「最初は自分がこのプログラムを演じるのにふさわしいか、という不安ももちろんありました。やっぱり今シーズンにかける思いがすごく強くて、北京(五輪)以上のパフォーマンス、そして成長を見せたかった。チームのみんなが信頼して『優真なら絶対できる』と言ってくれた。僕も自信を持ってこれをやりたい」

2018年の平昌(ピョンチャン)五輪で羽生結弦さん以来の金メダル獲得へ、勝負の一年が始まる。

高難度ジャンプに磨きをかける佐藤駿
高難度ジャンプに磨きをかける佐藤駿

そして、鍵山とともにジュニア時代から注目を浴びてきたのが佐藤駿(21)。

世界と戦うための高難度ジャンプ、4回転ルッツを武器に、昨シーズンは初出場の世界選手権で6位と五輪の出場枠獲得に大きく貢献した。