あらゆる情報と金融商品があふれる現代。30~40代に最適な資産形成の選択肢は?経済評論家・マネーコンサルタントの頼藤太希さんが解説する。

文=頼藤太希 図版=(株)Money&You

金(ゴールド)価格の上昇はとどまることを知りません。2023年8月に1グラム1万円を超えた時には大きなニュースになりましたが、その後2025年9月に2万円、2026年1月21日には1グラム2万7000円を突破し、過去最高値を記録。短期間で急激な上昇を続けています。

実は、2007年以降で見れば、米国株価指数「S&P500」よりも値上がりしています。

読者の中には、これだけ上昇していると今から金に投資するのは遅いのではないかと思う方もいるのではないでしょうか。

本稿では金価格が上昇する要因を解説し、今から金に投資するのは全く遅くないということをお伝えしたいと思います。

2019年からは急激に上昇

まずは金価格の推移を確認しておきましょう。

【金価格の推移(1978年〜2026年1月)】黄色の線が国内小売価格(月間平均)、灰色の線が海外価格 (三菱マテリアルの資料を元に(株)Money&You作成)
【金価格の推移(1978年〜2026年1月)】
黄色の線が国内小売価格(月間平均)、灰色の線が海外価格 (三菱マテリアルの資料を元に(株)Money&You作成)
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国内小売価格に注目すると、1990年から2000年にかけては1グラム=1000円台でしたが、2018年には4000円台に上昇。2019年からは急激に上昇しています。近年は海外価格ベースの金価格よりも国内小売価格ベースの金額のほうが大きく値上がりしています。後述しますが、これは大幅に円安になった影響です。

【金価格の推移(2021年〜2026年、直近5年)】三菱マテリアルの資料を元に(株)Money&You作成
【金価格の推移(2021年〜2026年、直近5年)】
三菱マテリアルの資料を元に(株)Money&You作成

直近5年間の金価格の推移では値下がりしている局面はあまりなく、足元は地政学リスクの高まりを受けて急上昇していることがわかります。

金価格は短期的には下がることもあるかもしれませんが、中長期的には上昇していくでしょう。要因はいくつかあります。