田久保眞紀 前市長の学歴詐称問題により悪い意味で全国にその名が知られることとなった静岡県伊東市。汚名返上に向け、新市長が奮闘している。

混乱の市政に終止符

前市長の学歴詐称問題により、半年以上にわたって市政が停滞した静岡県伊東市。

2025年12月14日。

元市議会議員の杉本憲也 氏が初当選したことで混乱に終止符が打たれた。

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翌15日。

初登庁の際に職員から手渡されたのはブルースターの花束。

その花言葉は”信じあう心”だ。

その後、杉本新市長は職員に対して「今までやったことがないから、これをやったらどうなるだろうという不安はあるかもしれない。でもチャレンンジしてみてください。何かあったら私が全部責任をとります。それが市長の役目ですから」と訓示した。

新市長の誕生に、市民からも「若いし、いろいろな事があると思うが期待している」「しっかりやってくれるのではないかと思う」などといった声が聞かれる。

市長として初めて臨んだ1月6日の市議会では、空席が続いていた副市長を選任する人事案を提出し、全会一致で同意を得た。

また、所信表明演説では「もっと信頼される市政、市民の負担を減らし、人口を増やす伊東市の実現を目指す」と意気込みを述べ、その言葉通り市政をスピーディーに運営していく姿勢には、市長選を戦った元職の選対本部長を務めた佐藤周 市議も「せっかくフレッシュに市長が若返ったので、大胆・果敢にチャレンジしていきながら、議会にもきっちり説明をしてもらえれば」と期待を寄せる。

職員と同じ時間に登庁

1月14日で杉本新市長の就任から早くも1カ月が経った。

前市長は登庁時間が午前10時を回ったり、午後の早い時間帯に退庁したりということがしばしばあったが、杉本新市長は職員と同様、午前8時半には市役所に来て仕事に取り組んでいる。

この日も朝から公務が立て込んでいて、これまでの生活とはガラッと変わったという。

財産区など各種団体からの要望への対応や他の自治体との関係再構築、さらには遅れが生じている新年度当初予算案の編成や教育長の選任に向けた検討など、市政を正常化させるための課題は山積していて、杉本新市長は「まずは信頼関係がないと動かないので、そこは職員の意向も確認をした中で、私も公約を受けて当選しており、実現するにはどの方法が一番早いか、進められるところから1歩ずつ進む。最初から10歩進むのではなく、1歩・2歩やれるところからやるように心がけて取り組むようにしている」と話す。

懸案となっていた予算編成も市長査定が始まり、2月10日には予定通り公表できる見通しが立つなど休日返上で職務に邁進していて、「みなさんが前を向けるということ。過去は過去のこととして踏まえた上で、どう前に向かってみなさんがより幸せに笑顔になれる、ワクワクする、そんな町で暮らしていけるか、訪れてもらえるかということを重視したまちづくりをしていきたいし、市民にもそう実感してもらえる町にしたい」と意気込んだ杉本新市長。

市民には親しみを込めて”かずや市長”と呼んでほしいという杉本新市長が、今後、どのような政策を打ち出し、実行へと移していくのか、その手腕が注目されている。

(テレビ静岡)

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