稲本ミノルさん
「気持ち悪い」とか言ってる時点で、もう“違和感”感じてるわけじゃないですか。それだけインパクトっていうか、心に残りやすいっていうのは、いけんちゃう?という。

人生、負のループからの脱出

今でこそ、初めから勝ちは見えていたという稲本だが、その人生は、かつて負のループにおちいっていた。

大学卒業後、テレビ制作会社に入社するも、 この世界ではトップになれないと、わずか半年で退職…定職につかないまま、一時は、借金が300万円にまで膨らんだという。

そんな彼の人生が大きく変わったのは、25歳の時…。

稲本ミノルさん
兄貴が25歳で亡くなったんですけど、事故で。自分が25歳になった時に思ったんですよ。こんな感じで生きてたらダメだっていう。

兄が亡くなり、感じたのは「人生はいつ終わるか分からない」ということ。

その時、心に決めたのが…。

稲本ミノルさん
全部、その才能なかったらなかったで、諦められるまで全部(夢を)潰してみようっていう。

とにかくやってみて、才能が無い分野を見極める “夢を潰す”という作業。

脚本家を目指していた稲本は、1冊の本を世に送り出すも、数百冊しか売れず。

「大好きなオモチャの企画なら…」

覚悟を決めて、28歳にして選んだのが玩具メーカーへの就職だった。 大好きなオモチャの企画なら、 何か掴めるかもしれない…。