稲本ミノルさん(再現):
あの〜、そちらに「忖度まんじゅう」ってありますか?ない?分かりました。じゃあ他の店に聞いてみます。
と、自ら電話をかけまくる。
稲本ミノルさん:
まあ今やから言うんですけど、お店にめっちゃ電話しました。問い合わせが多い商品に見せるために。

すると、徐々に取り扱い店を増やした「忖度まんじゅう」は多くのメディアに取り上げられ、空前のヒットに!

しかも、きっかけのLINEを送ったのはかつて稲本を嫌った、あの中元店長だというから驚きだ。
土産物店元店長・中元康弘さん :
昔からの時代劇の毒まんじゅうと言われるぐらいで。そういう時に、ちょっとひとネタになるんじゃないかなというところで、稲本さんに伝えると「面白いですね」って言って。
まずはインパクト!負の印象は挽回する
一体、なぜ、一度は酷く嫌った稲本と付き合い続けたのか?
その答えの一つは、稲本が名刺交換をした人に必ず出すという直筆の手紙。

稲本ミノルさん:
第一印象とかも、あんまりよろしくないので、「ちゃんとした人間だよ」っていうのを伝えたいのと。謙虚にいられる方法というか、自分を保てる方法として、やり続けてますね。

土産物店元店長・中元康弘さん :
最初のインパクト・印象付けをしっかりそこにさせておいて、そこから(手紙で)挽回していくっていうような。
忖度まんじゅうの企画前には、きちんと広辞苑を引き…。
稲本ミノルさん(再現):
へ〜、意外といい言葉じゃん。
自分なりのメッセージも込めていたのだ。
稲本ミノルさん:
(忖度の)本当の意味も分かっていく中で、「その言葉で遊べたらいいな」とは思ってましたね。ネガティブな言葉でもないよっていう商品としてのメッセージもありました。

そんな大ヒットとなった忖度まんじゅうについて、一本の電話がかかってくる。