えのきを料理に使うとき、軸の密集した下の方を5cmほど切り落としている方は多いだろう。

だが、実は切り落とすのは石づきの2cm程度で十分。その上は全て食べられるのだ。

刃物メーカーの貝印が公開しているウェブサイト「やさしい切りかた辞典」から、えのきをはじめ、オクラ、にんじん、そしてレタスとキャベツを無駄なく切るコツを紹介する。

えのきは2cm切ればOK

貝印が作ったウェブサイト「やさしい切りかた辞典」では、15種類の野菜・果物をムダなく使う方の切り方の動画や、捨ててしまいがちな部位(皮など)を使ったレシピを紹介している。

なかでもえのきの切り方は反響が大きかったという。

筆者が切ってみたエノキ。これまではさらに3~4cm上まで切り捨ててしまっていた(筆者撮影)
筆者が切ってみたエノキ。これまではさらに3~4cm上まで切り捨ててしまっていた(筆者撮影)
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「段差がある部分から切り落としている方もいると思いますが、あの段差は菌床ボトル(栽培容器)の口の部分でできたものです。下から2cm程度の部分を切って石づきをしっかり落とせば、その上は問題なく食べられます」(フードビジネス企画部・中村拓哉さん)

筆者もこれまでは段差の部分で切り捨ててしまっていたが、この方法で切ってみて問題なく食べられた。

えのきの根元のステーキ

さらに、石づきを落としたえのきの根元部分を使った「えのきの根元のステーキ」のレシピも紹介。これまで捨てていた部分でプラス一品できるので、家計にもうれしい。作り方は以下。

えのきの根元のステーキ(画像提供:貝印)
えのきの根元のステーキ(画像提供:貝印)

【材料】
えのきの根元…1株分
豚バラ薄切り肉…1枚
塩・こしょう…各少々
バター…10g
おろしにんにく(チューブ)…1~2cm
醤油…適量
万能ネギ(小口切り)…適量

【作り方】
(1)えのきは石づきを切り落として、塩、こしょうをした豚肉で根元をきつく巻く。
(2)フライパンにバターとにんにくを入れて中火で熱し、(1)を焼く。
(3)全体に焼き色がついたら蓋をして1~2分ほど蒸し焼きにする。
(4)醤油を絡めてから器に盛り、お好みで万能ネギを散らす。

オクラの「上」は切らない

そのほかの食材の切り方でも「これまで自分はムダに切りすぎていたし、捨てすぎていたな」と感じるものは多かった。

たとえばオクラ。