静岡・伊東市議会から2度目の不信任決議案を受け、失職が決まった伊東市の田久保市長が報道陣の取材に答えた。
田久保市長を巡っては、市長選に際して報道機関が依頼した経歴調査票に「東洋大学法学部経済法学科卒業」と記入されていたほか、市が発行する最新の広報誌にも「平成4年 東洋大学法学部卒業」と記載されていたにも関わらず、6月初旬に市議全員宛てに「東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している」という“告発文”が届いたことから学歴問題が発覚。
実際には、東洋大学を除籍されていた事が分かった。
この学歴詐称問題に端を発して不信任決議を2度受け、地方自治法の規定によりきょうをもって失職することが決まった。
記者からは、「約5カ月伊東市長を務めて、市長を務めたことの卒業証書は欲しいですか?」との質問が飛び、田久保市長は思わず笑みを浮かべ、「そうですね、今日一旦議会の決定を頂きまして、『卒業』とさせていただきました。私の市長としての今日の卒業証書は市民の皆さんからすでに頂いていると思っています」と話した。
さらに、「任期を務められなかったので、中退ではないのでしょうか?」と問われると、「そうですね…私からの申し出で途中で終了したと言うことでしたので、きょうは議会の決定を受けてのことですので、『除籍』ということかなと思っております。ありがとうございます」と応じた。
田久保市長は2度目の不信任については、「私への2度目の不信任案については議会の決定として粛々と受け止めさせて頂きたい」と述べた。
その上で、次の市長選挙へ出馬するのかと聞かれると、「まずはきょう決定出ましてそれを受け止めるというところまでで。その先の進退につきましてはご支援頂いている皆さんとよく話しながら、自身も向き合って考えて参りたいと思っています」と話して、明言を避けた。

 
       
       
         
         
        