伊東市議会議員選挙が10月12日に告示され、定数20に対して30人が立候補しました。今回の選挙は自身の学歴詐称問題に端を発し、田久保眞紀 市長が議会を解散したことに伴うもので、“大義なき解散”との批判もありますが、市長は反論しています。
10月12日に告示された伊東市議選には、前職18人を含む計30人が立候補しています。
今回の選挙は田久保市長の学歴詐称問題に端を発し、市議会が不信任を議決したことを受け、市長が議会を解散したことに伴い行われるもので、“大義なき解散”との批判もあがっています。
これに対し、田久保市長は12日、「選挙は民意を示す民主主義にとって大切な制度ですので、そこに対してお金がもったいないというのは、果たしてどうなのかな?」と反論しました。
田久保市長は今回の市議選を「改革を前に進めるための選挙」と位置づけ、「(候補者が)30人そろったということが1つの大義」と主張しています。
その上で、「私への賛否というのをメインにしている人もいるが、私は決してそれがメインでないと思っている」「不信任が出る・出ないというところだけがメインではない」「政局ではなく、政策で勝負をしていく議員と一緒に仕事していきたい」と持論を展開しました。
田久保市長に対する一問一答は以下の通りです。
-市議選に30人が立候補したことを受けて
田久保市長:
時間のない中、20名の枠に30人(の立候補)ということで、大変多くの候補が出て、新人の方の中でも政治経験のない方とか、本当に初挑戦という方がいらっしゃって、すごく候補者のまず関心が高いというか、自分がやるという風に、これだけ名乗り出てきたのは大変嬉しいことだと思っております。
-政治経験のない候補者や30代の候補者もいる
田久保市長:
最初に申し上げた時に、改革の灯は消さないということと流れを変えていくんだということを申し上げたんですけど、まず候補者の方がこれだけ出そろってくださって、本当にある意味嬉しいです。
-大義なき議会解散との指摘もある
田久保市長:
これだけ30人そろったということが、1つの大義だったという風に私はそのように考えております。
-今回の解散は市長にとってはどんな思いか
私への賛否というのをメインにしてらっしゃる方もいますけど、私は決してそれがメインでないと思っています。これだけ30人出て、この中からどなたが議会にあがっていらっしゃるかというのはわからないんですけれども、ある意味新しい流れができることに大変期待しております。
-事前のアンケート結果を見ると再度の不信任可決の公算が大きい
田久保市長:
逆を言うと不信任が出る・出ないというところだけがメインではないので、政策をしっかりみなさんの見させて、私もいただきたいし、市民の方にもそこに関心をもっていただきたいと思います。これからどんな町を作っていきたいのか、これだけの方が名乗りを上げていただいたので、逆に今度は市民の方に関心をもっていただいて投票率がぜひ上がることを望んでおります。
-市民からは「どうして、これだけの費用をかけるのか?」という声もある
田久保市長:
選挙は民意を示す民主主義にとって大切な制度ですので、そこに対してお金がもったいないというのは、果たしてどうなのかなというところであります。30名出てきていただいて、これからどんな議会が開かれるのか、そこに注目していただきたいと、そのように思います。
-改めて何のための選挙か
田久保市長:
改革を前に進めるための、私にとっては選挙です。もちろん時計の針を元に戻したい方もいらっしゃるのかもしれません。それも含めて市民の方にしっかりと選んでいただきたい、そのように思っております。
-改革が目指すところは
田久保市長:
やはりこの町が変わっていくこと。それからしがらみではなくして、政局ではなく、やはり政治というところだけではなくて政策で勝負をしていく、そんなような議員さんと一緒にお仕事していきたいと思っております。
-しがらみとは何か
田久保市長:
大変難しいが、人間関係ですとか利害関係の中で自分の意見が言えなかったりとか、正しいことが通らないことをしがらみだとそのように考えております。
-候補者の応援演説にも立っていたが、市民の注目度を感じた部分は
田久保市長:
きょうは日曜日ということもありますし、連休ということもありまして、観光客の方も非常に多くてひとりひとりに市民の方ですか?観光客の方ですか?とは聞いてないんですけれど、たくさん声援をいただきまして、記念写真もたくさん撮りまして、にぎやかな駅前でしたので、こういう風に毎日にぎやかだったらいいなと考えました。
-特定の候補への応援など市議選への関わり方は
田久保市長:
私的には新しい風を吹かせたいというところが私の目標でもございます。それで候補者の中から「来てもらいたい」と言われれば、どこへでも出かけていくつもりでございます。
-ないとは思うが前職から要請があった場合の対応は
田久保市長:
私としては要請があればというのはあるが、現状、不信任を出していらっしゃるので、逆に応援というよりそこの部分で本当は議論ができればよかった。
-改めて不信任案の再可決の公算が大きくなっていることへの受け止めは
田久保市長:
まだ、これからの議会のことですので、あまりそこはこれからの議員さんがどう考えるかというところは尊重するべきだという風に思っております。その議会の結果としてどのような結果が出ましても、それは結果としてきちんと受け止めたいと思っております。