幼稚園児から小学生までの4児を育てながら、食費を8~9万円から4万円台まで削減することに成功した、元公認会計士の主婦うさまるさん(山口あんな・40歳)。
その秘訣は、前編で紹介した買い物の効率化と“かさまし料理”。そして、家計管理にあった。
自身の経験も生かした家計管理術について聞いた。
「まずは家計簿を付けるのがスタートライン」とうさまるさんは言う。
「予算を決めないと無限にお金を使ってしまいます。そして、適正な予算を決めるには家計簿を付けて、どれくらいお金を使っているのか把握することが大切なんです」
やり方は、家計簿を毎週入力し、予算をオーバーした理由を分析するというシンプルなもの。徹底しているのは、なるべく細かく記録することと、振り返りだ。
フォーマットよりも継続が大切
うさまるさんが使っている家計簿は、夫が表計算ソフトで作ってくれたお手製のもの。数字を入力すると、自動で集計・分析ができるような仕組みになっている。
「そんなの作れない…」とひるんでしまうかもしれないが、ポイントは自作することではない。
「家計簿にはどんなものを使ってもいいと思います。何を使うかよりも、継続することが大切なので」とのこと。
記録の仕方は、大きく固定費と変動費を分け、さらに細分化している。

固定費は、電気、水道、ガス、通信費、税金、保険料、学校・幼稚園にかかる教育費、習い事など。変動費は、食費など生活にかかる買い物、交通費、病院や趣味にかかわる出費などだ。
山口家では、固定費を夫が担当し、変動費をうさまるさんが担当するという役割分担になっている。
「夫はとてもマメで、定期的に保険料や通信費を見直してくれるので、固定費はお任せしています」