テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「熱中症警戒アラート」についてお伝えする。

熱中症警戒アラートは、前日に発表されることが多いが、9日は当日の午前5時になって発表された。9日の予想気温を見ると、32℃前後の予想だった。これまで37℃など猛暑日が予想される時に発表されることが多かったが、「なぜここで?」と言う感じを受けるのではないだろうか?そこで今回は、「熱中症警戒アラート」について詳しく見ていく。
熱中症警戒アラートは、「気温」「湿度」「輻射熱」から計算した「暑さ指数」が、33以上と予想される時に発表されるもの。ではこの3つの要素の中で、一番重要なものはどれ?

なんとなく、「気温」と思われる方が多いかもしれないが、正解は「湿度」だ。「気温」は1割、「輻射熱=日差しの強さなど」2割、「湿度」がなんと7割も考慮されている。なぜ、ここまで湿度が重要なのかというと…湿度が高いと汗が乾きにくいので、体に熱がこもりやすいためだ。

ここで「宮崎弁DEてげてげ天気予報」のコーナー、14回目は「高鍋町」編。面積が広い宮崎県では、同じ県内でも言葉が若干違う。古山予報士自身の勉強のための挑戦でもあり、26市町村制覇を「あいうえお順」で目指している。
「湿度を上手にコントロールするだけで、夫婦円満になるっちゃが」

まずは実験画像。皮膚の温度を示すサーモグラフィーの画像を見ると、温度が28℃で湿度が85%だったとき、顔と手が真っ赤になっている。同じ28℃で湿度を60%に下げるだけで、体感温度が4度も下がる。
エアコンの設定温度で揉めていた夫婦仲は、除湿器などを使って湿度を下げるだけで、双方快適、夫婦円満になるかもしれない。
(テレビ宮崎)