殺傷能力のある実弾を発射できる「おもちゃの拳銃」が全国で約1.6万丁流通していることがわかった。問題となっているのは中国製のおもちゃの拳銃「リアルギミックミニリボルバー」。一見、子供向けおもちゃのように見えるが、実弾を発射できる危険なものだ。宮崎県警も県内で1丁を回収している。

プラスチック製だが実弾発射可能な構造

回収対象のおもちゃの拳銃「リアルギミックミニリボルバー」は、全長12.5cmの回転弾式拳銃で、「オープン」という刻印があるのが特徴。本体はプラスチック製だが、殺傷能力のある実弾を発射できる構造になっているという。銃弾が内蔵できる弾倉と通過する銃身が貫通している点が銃刀法違反にあたるとされている。

宮崎県警察本部 組織犯罪対策課 徳永正彦理事官:
全長12.5cmの回転弾式拳銃で、『オープン』という刻印があるのが特徴。所持、販売は銃刀法違反の可能性があるため、回収を行っている。

回収の経緯と今後の対応
今回、宮崎県警が回収した1丁は、県外のゲームセンターのクレーンゲームの景品として入手した子供の家族が届け出たもの。宮崎県内での流通は、この1丁以外には把握していないとのことだ。

しかし、警察は他にも持っている人がいる可能性があるとみており、回収期限の2025年12月31日までに、最寄りの警察署に届け出るよう呼びかけている。
(テレビ宮崎)