認知症予防で60歳頃から変えた意識
認知症発症の前段階にMCI(軽度認知障害)というのがあります。自分で自分を診察しても、そこまでにはいっていないようです。
その前にSCD(主観的認知機能低下)という症状があります。これは自分では認知機能低下を認識しているけれど、日常生活上に問題はない、つまり「未病」の段階。まだ病気ではありません。

認知症は、アミロイドベータというタンパク質が脳の中にたまることが関係していると言われます。40歳ないし50歳ぐらいから、これがたまりだす。そして20年後ぐらいから認知症を発症すると言われています。
僕はそうならないために、60歳頃から意識を変えて、肥満にならないこと、血圧を上げないこと、タバコを吸わないこと、好奇心をもってできるだけ感動することなどを自分自身に言い聞かせ、心がけるようにしてきました。
マイオカインという筋肉作動性物質があります。これが分泌されると血圧も血糖値も下がり、認知症リスクも低下することが、論文で発表されています。そこで僕はスクワットやカマタ式かかと落としなどで、毎日、「筋活」するようにしました。
60歳から80歳ぐらいをどう生きるかが「80歳の壁」を超えてからの生き方に影響するように思ったのです。